電力自由化とは

新電力会社って何?今さら聞けない電力自由化の全てを徹底解説

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「2016年から電力が自由化になっているって聞いたけど、電力自由化ってどういうこと?新電力ってなに?」とお悩みの方に今回は【電力の自由化】と【新電力】について解説していきます。電気の自由化が始まりもうすぐ5年経ちますが、まだまだ電力自由化ついて「よくわからないから今までと同じでいいや。」と諦めている人も多いです。電力自由化の知識をつけて新電力会社に変更し電気代をお得にしましょう。電気を多く使用する家庭は年間で1ヶ月分の電気代が削減できる可能性もありますよ。

電気の自由化とは?

2016年4月より家庭用の電気の自由化がスタートしましたが、今までは下記の通り【北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、関西電力、北陸電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力】の大手電気会社10社からしか電気を購入することはできませんでした。実は電気の自由化は、2016年4月からいきなり電力の自由化が始まったわけではなく、一番初めは2000年3月に始まりました。はじめは、大量の電力を使う、「特別高圧」と言われる大規模工場やデパート、オフィスビルなどが電気を自由に選ぶことができるようになりました。次に2004年4月、2005年5月に自由化対象が「高圧」と呼ばれる中小ビルや中小規模の工場などに拡大されました。そして、 2016年4月1日からは、「低圧」と呼ばれる区分の私たちの家庭や商店などにおいても電力会社が選べるようになりました。これがいわゆる【電力小売全面自由化】になります。 

新電力会社とは?

新電力会社とは2016年の全面自由化により新しく電気の小売業界に参入した会社のことを言います。それまでは日本に電力会社は大手10社しか電力会社はありませんでした。長い間日本はこの大手10社が地域で電力は独占販売しておりましたが、電力自由化以降は大手電力会社意外にも一般の家庭に電力を販売することができるようになりました。これが【新電力会社】になります。この新電力会社は2016年から600社以上電力小売事業に参入し様々なプランを出し消費者にお得なサービスを提供しております。 

新電力会社ってどんな会社?

新電力会社は600社以上参入したということですが、一体どんな会社が電力小売業界にしたのでしょうか?皆さんが知っている通信業界から地方自治体まで様々な業界が参入しております。業界別に参入した主な会社をピックアップしてみました。

通信系

皆さんも一度はテレビCMでご覧になっているのではないでしょうか?新電力会社で一番知名度がある会社が通信業界です。ソフトバンク電気やKDD Iのauでんきが有名です。通信会社はスマホや携帯電話の機種変更や新規申し込みの際に必ず電気に提案をします。大きな特徴としては電力の安さだけではなく、セット割で携帯電話料金やインターネット代金も割引があります。

【主な通信会社】ソフトバンク、KDDI、ドコモなど

ガス業界系

そしてガス業界も新電力は非常に人気であり契約数も多いです。ガス業界の最大の魅力は「ガスとでんき」のセット割などで大きく光熱費削減できるプランもあります。私たちにとってガス屋さんは身近な存在であり信頼もあるため安心して申込をすることができます。請求書も「電気代」と「ガス代」を一本化することができます。

【主なガス会社】:東京ガスでんき、Looopでんきエルピオでんき

石油系

ガソリンスタンド業界でも新電力は強いです。ガソリンスタンドを運営する会社の特徴が電気+ガソリン代】が安くなることになります。ENEOSで有名な「ENEOSでんき」は電気を契約し、ENEOSカードで支払いをすると1円/ℓ 値引きされます。自動車を運転する人に人気であり契約者数はなんと70万軒を超えます!

更にTカードなどのポイントも貯まることが強みであります。

【主な石油系】:ENEOSでんき、昭和シェル電気、コスモでんき

旅行・鉄道系

その他鉄道会社の東急電鉄でお馴染みの東急パワーサプライが運営する【東急でんき】や旅行代理店のHISが提供する【HISでんき】などがあります。

地方自治体新電力

地域を活性化しようと全国各地で自治体が出資する自治体新電力の参入が増えてきております。自治体電力は地元で生産したものを地元で消費する「地産地消」の考えで、地域経済に貢献することを掲げ数多くの自治体が参入してきております。

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新電力会社のメリット

新電力会社に変更することで様々なメリットがあります。

電気代が安くなる

大手電力会社10社と比べるとほとんどの新電力会社で電気代が安くなります。新電力会社は一人暮らしなど電気の使用量が少ない家庭から電気の使用量が多いファミリー世帯まで、ご自分のライフススタイルに合わせてお得になるプランが多くあります。

セット割で他のサービスがお得になる

ガス会社や通信会社ではセット割のプランでガスやスマホ代が更にお得になるプランを扱っております。電気代を安くなるわけだけではなく、セット割で更にお得になるのが新電力の魅力です。

ポイントやマイルが貯まる

新電力会社は様々な企業と提携しており、Tポイントが貯まるENEOSでんきや旅行好きな方にはとっても嬉しいJALマイルがサクサク貯まるシン・エナジーなどがあります。

環境に優しいエコなエネルギーを選べる

再生可能エネルギーを中心に発電しているでんきや、地方自治体などで地元で作られた電気を地元で消費する「地産地消型でんき」を選ぶことができます。環境意識の高い方はエコな新電力を選んでみてはいかがでしょうか?

新電力会社のデメリット

新電力のデメリットを見てみましょう。

請求書がWEB請求書

新電力の約8割がWEBでの請求書の確認になります。大手10社電力会社のように毎月ご自宅に検針表が送られてくる形ではありません。紙ベースで発行する場合は100円前後の発行手数料がかかります。WEBで確認するのに慣れている方は特に問題になりません。

解約時に違約金が発生する

新電力会社の中には一定期間の契約を前提として定めているものがあり途中で解約すると違約金が発生する場合があります。違約金と言っても500円~数千円であり、新電力を数ヶ月使用すればすぐに取り戻せる金額になります。違約金が発生する新電力会社の方が少ないですが、契約時には確認しましょう。

マンションやアパートでは契約ができない場合もある

マンションやアパートでの集合住宅では大家さんや管理会社が高圧一括受電契約をしている場合があります。その場合はその集合住宅に住んでいる場合は自分で新電力会社に変更することはできません。大家さんや管理会社に確認してみましょう。

新電力会社の変更の流れ

新電力へ実際に切替する手順を解説いたします。

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新電力会社に対しての不安

「旧大手電力が一番大手で安心できる」と思っている方はまだまだ多いですが、東京電力も今やグループ会社で【あした電気】という新電力会社を設立しシェア拡大を図っております。新電力会社になるには国の審査を受ける必要があり、この審査基準が厳しく「電力小売業者」になるにはいくつかのハードルがあります。国の審査に合格した会社が提供しておりますので安心してご利用いただけます。もちろん停電などのリスクや停電時の対応は今までとなんら変わりません。電力を発電する「発電部門」電力を供給し保安管理をする「送電部門」は以前の会社が継続します。電気の質に変わりなく安心してご利用いただけます。

新電力に対する質問をまとめてみましたので参考にしてみてください。

まとめ今回は「新電力と電気の自由化」について解説しました。電力自由化によって電力会社を選べるようになった現在で新電力に変更しない理由はありません。電気代が安くなるだけではなくセット割でガス代やスマホ代が安くなったりやTポイントやマイルが貯まったりとメリットだらけです。ほとんどの会社が解約手数料もかからない会社が多いですので、試しに1度は新電力会社に変更してみるといいと思います。