政府は2023年2月より電気代や都市ガス料金の負担軽減策として補助金を導入しております。平均的な一般家庭の電気代で月に2,800円支援されます。都市ガスも同様月に900円支援されることになっております。電気と都市ガスには補助金があるのにプロパンガスには補助金が出ないのでしょうか?今回はプロパンガスの政府の負担軽減策(補助金)について解説していきます。
目次
都市ガスとプロパンガスの違い

ガスにも都市ガスとプロパンガスの2種類あります。都市ガスは地中の導管でガスを供給して、プロパンガスはボンベでガスを供給します。供給世帯は都市ガスが約2,700万世帯、LPガスの利用世帯は全国で約2,400万世帯となっております。
都市ガスの政府の補助金はどれくらいなの?
政府が都市ガスの価格高騰対策で支援する金額は1立方メートル当たり30円になります。具体的には一般家庭の標準的な使用量を月に30立方メートルだと考えると月に900円になります。ちなみに電気代は電気使用量1kWhあたりの単価を電力会社が7円引き下げるため月に2800円安くなる想定です。
なぜプロパンガスに補助金が出ないのか?
それではなぜプロパンガスには補助金が出ないのでしょうか?
その理由は主に2つあります。
プロパンガスに補助金が出ない理由①プロパンガス事業者が多い
都市ガス会社は全国に200~300社ですが、プロパンガス会社は全国に17,000社以上もあります。プロパンガス会社は都市ガス会社の50倍以上も事業者がおり、補助金を支援したくても事業者が多すぎるため政府が事業者に料金軽減を行なっても消費者へのガス料金還元が確実には難しいのが現状です。
プロパンガスに補助金が出ない理由②都市ガスより原料が上がっていない
同じガスでも都市ガスと比べるとプロパンガスの仕入れはそこまで上がっておりません。都市ガスの仕入れは約1.4倍になっておりますが、プロパンガスの仕入れはそこまで上がっておりません。過去最高値なのはプロパンガスも同様ですが、都市ガスと比べるとやや落ち着いております。今回の補助金に関しては世界的にこの2年でLNGの輸入価格はおよそ3倍上昇していることも反映されております。プロパンガスは円安の影響はありますが原料の上昇はまだ抑えらていている状況になります。
電気代や都市ガスの補助金はいつまで出るの?
政府は電気代と都市ガスの支援は2023年2月から開始し9月までの8ヶ月間としております。その間1世帯当たり8か月間で約4万5,000円の負担軽減になると、経済産業大臣が説明しております。
プロパンガスの補助金はあるの?

プロパンガスの政府の補助金がないわけではありません。政府は今年度の2次予算で138億円の予算を計上しております。その補助金の内容はプロパンガス事業者の業務効率化を支援するものになります。プロパンガスは配送業務やガスの検針業務など人件費の負担が多いです。その人件費を削減するために効率化する取り組みをする事業者に補助金を支援するというものになります。具体的には検針の効率化のシステムや配送車両になります。補助金の額は導入費用の8割となる予定です。その導入費用を政府で負担するからその分コストが抑えられた分消費者に還元してくださいという内容になります。また全く別物ですが政府は各地域の自治体に対して地方創生臨時交付金を活用してプロパンガス料金の抑制策を講じるように働きかけもしている状況です。早い地域では具体的な案まで出てきております。
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まとめ
今回はプロパンガスの補助金について解説しました。残念ながらプロパンガスは利用者が2,200万世帯もいるのに政府の補助金も間接的に受けられるかどうかという状況にあります。自治体の補助金が受けられる可能性もあるので自分の住んでいる地域の情報をこまめにチェックしましょう。ガス料金の根本的な値下げを検討している方は「エネピ」や「ガス屋の窓口」などのネットの一括サイトを利用するのが便利でオススメです。