新型コロナウィルスの影響で高齢者の在宅が増えており、2020年からガス点検を装おう詐欺が頻繁しております。2022年の現在でも東京都や埼玉県でも高齢者をターゲットにして犯行が繰り返されているようです。今回は相次ぐガス点検の詐欺について各ガス会社から出ている【注意喚起や詐欺の防ぎ方】をまとめましたので紹介していきます。
目次
ガス点検とは

そもそもガス点検とは一体なんなんでしょうか?ガス点検とは4年に1回の法定点検になります。これはガス事業法という法律で決められて点検のことになります。ガスが漏れていないか配管の漏えい検査をしたり、給湯器やコンロを点検する義務がガス会社にはあるのです。法律的には4年に一回ですが、ガス会社は安全を重視し1年ごとや2年ごとに点検をしている会社もあります。
ガスの点検は事前に連絡はあるのか?
ガス点検には事前にガス会社から連絡は来ないのでしょうか?一般的な人の場合はいきなり自宅に来てもガス屋さんだったら信用して家にあげてしまう方は多いと思います。なぜならガスは「何かあったときに怖いから」という感情が働くからです。普段からガス屋さんの営業マンに色々と相談している方は、「○○ガスの営業マン全員親切だから!いつも安心して任せているわ」と完全に信用してしまうケースもあります。ガスの点検は事前に案内をするガス会社がほとんどですが、ガス会社によってはガス点検を委託している場合もありいきなり点検に来ることもあります。

【ガス点検事前周知案内分:引用元東京ガス】
ガス点検詐欺の事例
ガス点検を装い詐欺を行う手口はどのようなものなのでしょうか?各ガス会社からの公表されている被害ケースをみてみます。
- ・ガス会社の社員を装い、ガス工事を勝手に実施しガス工事代と請求する
- ・ガス会社の検針員を装い、「集金に来ました」と言ってガス料金を請求する。
- ・ガス警報器の取り付け勧誘として訪問し、代金だけもらって姿を消してしまう
- ・ガスが漏れていると言って給湯器を買い替えを不当にすすめる
- ・ガス漏れや警報器の点検と装って、宅内に上がり込み、目を離したすきに金品を盗み取る。
そのほかにもたくさんの被害があります。ガス漏れの不安を煽って人を騙して金品を盗む、やり方がひどい。
ガス点検を装う詐欺に騙されないために
先程の事例のように詐欺を行う人は巧みな話術であなたに迫ろうとしてきます。もしこのような人が家に来たらどうすれば良いのでしょうか?各ガス会社は下記のような注意喚起をしております。
【ガス会社の注意喚起一例】
- 会社の社員証を携帯している
- 訪問する際は訪問目的を伝え会社名・氏名を名乗ります。
- ガス会社の制服や名札を原則として着用しています。
- 事前に案内文章を配っております。
- 検針票をもとにガス料金を集金することはありません。
【大手都市ガス会社の注意喚起】
点検商法で契約してしまっときは?

ガス点検で営業された場合で契約した場合はクーリングオフや消費者センターに相談しましょう。
①クーリングオフ
ガス点検と装ってガスの切替契約などしてしまった場合はクーリングオフができます。ガス点検を装う営業行為は訪問販売に該当しますので契約書を受けっとてから8日以内であればクーリンオフができます。

②消費者生活センターに相談する
消費者生活センターは消費全般に関わる苦情や相談を専門員が公平な立場で相談い乗ってくれます。自分では解決できない場合は相談すると丁寧に教えてくれます。
まとめ
ガス点検を装う詐欺被害はコロナ禍で増えている状況です。ガス点検を受ける際にはしっかりと身分を確認しましょう。もし少しでも怪しいと思ったらドアを開けずにインターホン越しに断ってしまいましょう。後日ガス会社に連絡して改めて来てもらえばいいのです。コロナの影響で在宅時間が増えている状況ですので特に注意しましょう。