「少しでもガソリン代を安くしたい。」
そう思いながらガソリンスタンドへ向かっても、「結局どこが一番安いの?」と迷った経験はありませんか。
近年は原油価格の高騰や円安の影響を受け、レギュラーガソリン価格は高止まりが続いています。同じ地域でもガソリンスタンドによって1リットルあたり5〜10円以上の価格差があることも珍しくなく、給油するお店を変えるだけで年間数千円から数万円の節約につながるケースもあります。
しかし、「ENEOSが安い」「コストコが一番安い」「独立系スタンドがお得」など、さまざまな情報があり、どれが本当なのか分からない方も多いでしょう。
実は、**ガソリン価格はスタンドのブランドだけで決まるわけではありません。**地域ごとの競争状況や仕入れ価格、会員割引、ポイント還元など、さまざまな要素によって価格は変わります。
この記事では、レギュラーガソリンが安いガソリンスタンドの特徴をはじめ、最新の全国平均価格や地域ごとの価格差、大手スタンドと独立系スタンドの違い、さらに会員割引やアプリを活用してガソリン代を節約する方法まで詳しく解説します。
**「結局どこで給油するのが一番お得なの?」という疑問に、エネルギー業界の視点も交えながら分かりやすくお答えします。**ぜひ最後までご覧いただき、毎月のガソリン代節約に役立ててください。
最新のレギュラーガソリン全国平均価格と価格変動の要因
まずは、現在のレギュラーガソリン価格の動向を確認してみましょう。
2026年7月時点のレギュラーガソリン全国平均価格は、政府の補助金制度の効果もあり、おおむね170円前後で推移しています。
原油価格や為替相場の影響で本来はさらに高い価格になる見込みですが、政府による「燃料油価格激変緩和措置(ガソリン補助金)」によって価格上昇が抑えられています。
実際には、補助金がなければ全国平均価格は180円台後半から190円台に達する可能性もあるとされており、家計への負担を軽減するため、ガソリン元売会社への補助が継続されています。2026年7月現在は、ガソリン1リットルあたり約16.9円の補助が支給されています。
しかし、補助金があるとはいえ、数年前の150円前後と比べると依然として高い水準です。今後の原油価格や為替動向、政府の支援制度によっては、価格が大きく変動する可能性もあります。
ガソリン価格が変動する主な要因は、次の4つです。
原油価格の動向
ガソリンの原料となる原油価格は、ガソリン価格を左右する最も大きな要因です。
中東情勢などの地政学リスクや、OPECプラスによる原油生産量の調整、世界経済の景気動向によって原油価格は日々変動しています。
原油価格が上昇すれば、ガソリン価格も高くなりやすく、反対に原油価格が下落すると店頭価格も下がる傾向があります。
円安による輸入コストの増加
日本は原油のほとんどを海外から輸入しています。
そのため、円安が進むと、同じ量の原油を輸入するにもより多くの円が必要となり、ガソリン価格の上昇につながります。
近年は円安傾向が続いていることもあり、原油価格だけでなく為替相場もガソリン価格を押し上げる要因となっています。
税金と政府の補助金制度
ガソリン価格には、揮発油税や地方揮発油税、消費税など複数の税金が含まれており、店頭価格の大きな割合を税金が占めています。
一方で、現在は政府が実施する**「燃料油価格激変緩和措置」**によって、ガソリン価格が急激に上昇しないよう支援が行われています。
この制度では、全国平均価格が一定水準を超える場合に補助金が支給され、2026年も制度が継続されています。また、政府では今後の補助制度の運用見直しについても検討が進められています。
季節要因と需要の変化
ガソリン価格は季節によっても変動します。
特に、
- ゴールデンウィーク
- 夏休み・お盆
- 年末年始
などは車で移動する人が増えるため、需要が高まり価格が上昇しやすい傾向があります。
一方、需要が落ち着く時期には価格が下がることもあり、給油するタイミングを工夫するだけでも節約につながります。
以上のように、ガソリン価格は**「原油価格」「為替」「税金・補助金」「需要」の4つが複雑に絡み合って決まっています。**
イラン情勢がガソリン価格に与える影響
2026年に入り、中東ではイランを巡る軍事的な緊張が再び高まっています。特に、世界有数の原油輸送ルートであるホルムズ海峡周辺では、タンカーの航行や原油輸送への影響が懸念されており、原油価格が大きく変動する要因となっています。
ホルムズ海峡は、世界の海上輸送による原油の約2~3割が通過する重要な航路です。日本も中東から多くの原油を輸入しているため、この海域で緊張が高まると、日本国内のガソリン価格にも影響が及びやすくなります。
実際に2026年は、イラン情勢の悪化によって国際的な原油価格が一時急騰しました。その後、価格は落ち着きを取り戻した場面もありましたが、情勢は依然として不安定であり、今後も中東で新たな衝突や輸送障害が発生すれば、日本のガソリン価格が再び上昇する可能性があります。
ガソリン価格は国内だけで決まるものではありません。世界情勢や地政学リスクも大きく影響するため、ニュースで「イラン」「ホルムズ海峡」「原油価格」という言葉を見かけたら、今後ガソリン価格が変動するサインとして注目するとよいでしょう。
ガソリン価格が安い地域・高い地域の傾向
「ガソリンは全国どこで入れても同じ価格」と思われがちですが、実際には地域によって10円以上の価格差が生じることも珍しくありません。
旅行や出張で県外へ行った際に、「いつもより安い」「地元よりかなり高い」と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
この価格差は、ガソリンスタンドが自由に価格を決めているだけではなく、製油所からの輸送コストやスタンド同士の競争状況、販売量の違いなど、さまざまな要因が影響しています。
ここでは、ガソリン価格が安い地域と高い地域、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ガソリン価格が安い地域の特徴
ガソリン価格が比較的安い地域には、いくつかの共通点があります。
特に次のようなエリアでは、全国平均より安い価格で販売される傾向があります。
- 製油所や油槽所が近い地域
- ガソリンスタンドが多く価格競争が激しい地域
- 人口が多く販売量が多い都市部
- セルフスタンドや独立系スタンドが多い地域
例えば、千葉県・愛知県・埼玉県・茨城県などは、大規模な製油所や石油基地があり、輸送コストを抑えやすいことから比較的安い価格で推移することがあります。
また、都市部では同じ道路沿いに複数のガソリンスタンドが並んでいるケースも多く、価格競争が激しくなるため、自然と販売価格も下がりやすくなります。
特にセルフスタンドが集中するエリアでは、「1円でも安く」という価格競争が起こりやすく、近隣店舗同士で値下げ合戦になることも珍しくありません。
ガソリン価格が高い地域の特徴
一方で、ガソリン価格が高くなりやすい地域にも共通した特徴があります。
代表的なのは、
- 山間部や内陸部
- 離島
- ガソリンスタンドが少ない地域
- 輸送距離が長い地域
などです。
特に長野県は「ガソリン価格が高い県」としてたびたび話題になります。
その理由は、製油所から遠く、燃料をトラックで長距離輸送する必要があるためです。
さらに、人口密度が低い地域では1店舗あたりの販売量が少なく、設備維持費や人件費を回収するために価格が高くなりやすい傾向があります。
高知県や鹿児島県などでも、物流コストや競争環境の違いから全国平均より高い価格になることがあります。
また、高速道路のサービスエリアや観光地周辺では、一般道のスタンドより10円以上高い価格で販売されるケースもあるため注意が必要です。
地域差が生まれる理由
「同じガソリンなのに、なぜ地域によって価格が違うの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
価格差が生まれる主な理由は次の4つです。
- 輸送コスト
製油所や油槽所から遠い地域ほど、配送費用が高くなります。 - 価格競争の有無
スタンドが多い地域では競争が激しくなり、価格が下がりやすくなります。 - 販売量の違い
販売量が多いスタンドは利益を薄くしても経営できますが、販売量が少ない店舗は一定の利益を確保する必要があります。 - 地域の商習慣や経営環境
地域によって価格改定のタイミングや販売戦略が異なることも、価格差につながります。
つまり、ガソリン価格は「原油価格」だけで決まるのではなく、「物流」と「競争」が大きく影響しているのです。
少し移動するだけで節約できることも
普段利用しているスタンドだけでなく、少し離れた地域まで視野を広げると、より安く給油できる場合があります。
例えば、
- 通勤ルート沿いのセルフスタンドを利用する
- 買い物先の大型ショッピングモール周辺で給油する
- 価格比較アプリで近隣最安値を確認する
といった工夫をするだけでも、年間のガソリン代を大きく節約できる可能性があります。
特に年間1万km以上走行する方や、毎月数回給油する方は、1リットルあたり5円の価格差でも年間数千円から1万円以上の節約につながることがあります。
エネくらべポイント
ガソリン価格は「ブランド」よりも「地域」と「店舗」の影響を大きく受けます。同じENEOSやapollostationでも、店舗が違えば価格は異なるため、「どこの系列か」だけで判断せず、近隣の価格を比較してから給油するのがおすすめです。
全国主要ガソリンスタンド(ENEOS・出光・シェル・コスモ)の価格比較
ガソリンスタンドには様々なブランド(系列)が存在しますが、**「どのブランドのスタンドが一番安いのか?」も気になるポイントです。
全国的に展開する主要スタンドブランドとして、ENEOS(エネオス)、出光興産(apollostation アポロステーション)、昭和シェル石油(現在は出光と統合)、コスモ石油などが挙げられます。それぞれの価格設定やサービスに特徴はありますが、結論からいうと「同じ地域内であれば、どのブランドでも看板価格に大きな差はない」**のが実情です。
理由は、ガソリンの卸価格や輸送コストはその地域内ではほぼ共通であり、最終的な販売価格は周囲の競合店との競争によって決まるからです。同じ街中であればENEOSだろうとコスモだろうと、大きく離れた価格をつければお客さんが来なくなるため、結局は地域最安値付近の価格に収れんしていく傾向があります。したがって、「○○ブランドだから常に安い/高い」というより、「その店舗が立地する地域の市況」の方が価格に与える影響が大きいのです。
とはいえ、各社のスタンドには独自の割引制度やサービスがあるため、上手に活用すれば「実質的に安くなる」場合があります。例えば:
- ENEOS(エネオス): 国内シェアNo.1のスタンド網です。価格面では地域相場に準じますが、エネオスカードというクレジットカードを発行しており、利用額に応じて最大7円/Lのキャッシュバック割引が受けられるプランがあります(その他、給油ごと常時2円/L引きのプラン等あり)。またTポイントやdポイントが貯まる/使える店舗も多く、ポイント換算すればその分お得に利用できます。
- 出光興産・昭和シェル(アポロステーション): 出光と昭和シェルは経営統合し、新ブランド「apollostation」を展開しています(看板は出光 or シェルのままの店舗もあります)。出光系では**「まいどプラスカード」という年会費無料のクレジットカードでリッターあたり常時2円引きといった割引が受けられます。また出光カードには利用額に応じてポイントが貯まるコースや、ガソリン代を後日まとめて値引きするコースもあり、利用状況次第ではガソリン代が大きく節約できます。旧シェル系では「シェルスターレックスカード」が有名で、利用額に応じてランクが上がり、最高ランクだとレギュラーガソリンで最大7円/L引き**(ハイオクは最大12円/L引き)になる特典があります。いずれも普段からそのブランドスタンドを使うなら持っておいて損はないカードです。
- コスモ石油: コスモ石油も全国各地にネットワークがあります。価格自体は地域相場次第ですが、コスモ・ザ・カードというクレジットカードで通常2円/L引き、特定日はさらに値引き、といった会員優待があります。また一部のコスモ系スタンドは楽天ポイントが使えるなど、ポイントサービスで差別化を図っています。
- その他の主要ブランド: キグナス石油、JA-SS(農協系列のスタンド)、宇佐美(系列問わず大型店舗展開)なども全国に点在しています。これらも価格は立地するエリアの相場に沿いますが、それぞれ独自の会員割引や提携カード(例えば宇佐美は出光系カード提携等)による値引きを提供しています。
以上をまとめると、大手ブランド間で「ここが常に安い」という明確な序列はありません。看板価格だけ見れば、地域ごとの最安値争いに各社とも加わっている状態です。ただし、会員カードやポイントを活用した場合の実質価格で比較すれば、自分の利用状況に合ったスタンドを選ぶことで最も安く給油できるお店を見つけることができます。例えば月に何度も給油するならエネオスカードの高キャッシュバックを狙う、たまにしか給油しないなら年会費無料で即時割引のある出光まいどプラスカードを使う、などです。
独立系スタンドと大手系列店の価格の違い
街中を走っていると、ブランド看板のないガソリンスタンドや、聞き慣れないプライベートブランドのスタンドを見かけることがあります。こうした独立系(無印)スタンドは、大手元売り系列に属さない給油所で、価格が安いケースが多いです。ではなぜ独立系スタンドは安いのか、大手系列店との価格差はどの程度あるのかを見てみましょう。
独立系スタンドが安い理由:
- 安価な仕入れルート: 独立系は特定の元売り(メーカー)と系列契約を結んでいないため、自由に安い仕入れ先を選べます。たとえば元売り各社の余剰在庫を相場次第で安く買い付けたり、輸入燃料を共同購入したりと、市場価格に合わせて柔軟に調達できます。これを業界では「業転玉(ぎょうてんだま)」と呼び、市況に応じて卸価格を抑えられる分、店頭価格にも反映しやすいのです。
- 低コスト運営: 独立系の多くはセルフサービス形式で人件費を抑えたり、洗車や整備といった付帯サービスを最低限にして運営コストを下げています。ブランド料や看板代といった経費も不要です。その分を価格に反映して1円でも安く提供し、集客に繋げようという戦略です。
- 薄利多売の戦略: ブランド力で集客できないぶん、価格で勝負しようとする独立系は多く、あえて利益マージンを小さくしてでも近隣最安値に設定するケースがあります。消費者側も「無名だけど安いスタンドがある」と知ればそこに集まるため、ある程度の集客が見込めるなら薄利多売でも利益を確保できます。
大手系列店との価格差:
実際の価格差は地域や店舗によって様々ですが、一般的にはリッターあたり数円程度、独立系の方が安い傾向があります。例えば周辺のENEOSや出光が158円なら、無印スタンドは155円、といった具合です(価格は仮の例です)。中には同じ地域でも5円以上差がある激安スタンドも存在します。特に地方都市や幹線道路沿いでポツンと安売りしている独立系などは、口コミで広がり行列ができるほどの人気になることもあります。
ただし近年、この差は縮まりつつあるとも言われます。理由の一つは、元売り各社が卸価格の見直しを行い、独立系だけ極端に安く仕入れられないよう調整してきているためです。言い換えれば、大手系列スタンドも市場連動型の価格体系を取り入れ、独立系との仕入れ価格格差が小さくなってきました。その結果、独立系だけ異様に安いという状況が減り、地域全体で価格が均一化する方向にあります。また、生き残りのために大手系列もセルフ化を進めたり独自割引を強化したことで、独立系との差が埋まってきた側面もあります。
品質やサービス面の違い:
価格が安いと「燃料の品質は大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、日本のガソリンは厳しい規格(JIS規格)を満たす必要があるため、独立系でも品質面は基本的に問題ありません。 実際、多くの独立系スタンドは大手元売りから卸してもらったガソリンを販売しています(看板を掲げていないだけで、中身は大手と同じというケース)。ただし、ハイオクガソリンに関しては元売りごとに添加剤が異なりますが、独立系では汎用的な添加剤を使うか、またはハイオクを扱わずレギュラーのみのところもあります。サービス面では、独立系はセルフ給油のみ・窓拭きなどのサービス無しという店舗も多いですが、そのぶん価格に還元されていると考えてよいでしょう。
まとめると、「とにかく看板価格が安いスタンドを探す」なら独立系スタンドは要チェックです。ただし独立系はチェーン展開が少なく点在しているので、日常的に使える範囲にあるかどうか、また会員割引など大手系列で受けられるメリットと比較して総合的に判断すると良いでしょう。
最安値で給油するためのコツ・節約術
ガソリン代を少しでも節約するために、ドライバーができる工夫やテクニックをいくつかご紹介します。ちょっとした手間や習慣で、年間の燃料代に大きな差が出ることもあります。
- 価格比較サイトやアプリを活用する: スマホで手軽に近隣のガソリン価格を調べられる**「gogo.gs」**などのサービスを活用しましょう。現在地周辺のスタンド価格が一覧でわかるので、最安のスタンドを見逃しません。専用アプリやカーナビ連動サービスもあるので、ドライブ中でも便利です。
- セルフスタンドを選ぶ: フルサービスのスタンドよりも、セルフ式のスタンドの方が価格設定が安いことが一般的です。スタッフによる給油や窓拭きなどのサービスがない分、人件費が抑えられ価格に反映されています。「特にサービスは不要、とにかく安く入れたい」という場合はセルフスタンドを選びましょう。
- 会員カード・ポイントを駆使する: よく利用するスタンドがあるなら、その専用クレジットカードや会員制度に加入するのが鉄則です。前述のように、エネオスや出光、コスモなど各社で2〜7円/L程度の割引やポイント還元があります。年会費がかかるカードもありますが、給油量次第では十分元が取れます。またクレジットカードがなくても、楽天ポイントやTポイント、Pontaカードなど提携ポイントカードを提示するだけでリッターあたり1〜2円相当のポイントが付与される場合も。「現金払い&非会員」だと損なので注意しましょう。
- 曜日や時間帯の割引を狙う: スタンドによっては特売日や時間帯割引を設定しているところがあります。たとえば「毎週○曜日は会員価格からさらに2円引き」や「給油が少ない深夜帯に値下げ」などです。これは店舗によって様々なので、よく行くスタンドでそういったサービスがないかチェックしてみましょう。特定の日に狙って入れるだけでトクできるなら活用しない手はありません。
- 値上げ前に満タン、値下げ前は様子見: ガソリン価格は基本的に仕入れ価格に連動して週単位で変動します。ニュース等で「来週から値上げの見通し」など報じられた場合は、その前に満タンにしておくと良いでしょう。逆に値下がり傾向ならギリギリまで給油量を減らして様子を見るのも手です。ただし無理なガス欠走行は禁物ですので、あくまで余裕を持って判断してください。
- 遠出前に安い地域で給油: 旅行や出張で長距離を走る際は、あらかじめ安いエリアで満タンにしておくことも節約になります。高速道路のサービスエリアのガソリンは割高なので、高速に乗る前に給油しておくのが鉄則です(サービスエリアと一般道ではリッターあたり20円以上差がつくこともあります)。目的地周辺が安ければ、着いてから給油するプランも考えられます。
- 車の燃費向上も忘れずに: 給油テクニックではありませんが、日頃から燃費を良くする工夫もガソリン代節約に直結します。タイヤの空気圧を適正に保つ、不要な荷物を下ろして車両重量を軽くする、急発進・急加速を避けるなどのエコドライブを心掛けましょう。1Lあたりの走行距離が伸びれば、同じ満タンでもより長く走れ、給油回数(費用)が減ります。
細かな積み重ねですが、以上のようなコツを実践すれば年間で数千円〜数万円の節約になることもあります。特にアプリ・カードの活用とセルフ利用は手軽かつ効果大なので、まだ試していない方はぜひ導入してみてください。
ガソリン価格の長期推移と今後の予測
「ガソリン価格は今後安くなるの?」
「これからも値上がりが続くの?」
多くのドライバーが気になるポイントですが、ガソリン価格は原油価格だけではなく、世界情勢や為替、政府の補助金制度など複数の要因が重なって決まります。
ここでは、これまでの価格推移を振り返りながら、今後の見通しについて分かりやすく解説します。
ガソリン価格はこれまでどのように推移してきた?
ガソリン価格は、この30年で何度も大きく変動してきました。
1990年代は、レギュラーガソリンが1リットル100〜120円程度で推移する比較的安定した時代でした。
しかし、2000年代に入ると、中国など新興国の経済成長によって原油需要が拡大し、ガソリン価格も徐々に上昇していきます。
2008年には原油価格の高騰を背景に、一時180円近い水準まで上昇しました。
その後はリーマンショックによる世界的な景気後退で原油価格が急落し、ガソリン価格も120円前後まで値下がりします。
さらに2020年には、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界中で車の利用が減少し、一時は120円を下回る価格まで下落しました。
ところが、その状況は長く続きませんでした。
2021年以降は世界経済の回復によって原油需要が急増し、さらにロシア・ウクライナ情勢の悪化を受けてエネルギー価格が急騰します。
日本でも政府が燃料油価格激変緩和措置(ガソリン補助金)を開始しましたが、それでもガソリン価格は歴史的な高値圏で推移する状況となりました。
最新のイラン情勢もガソリン価格に影響
近年はロシア・ウクライナ情勢だけでなく、イランを巡る中東情勢もガソリン価格に大きな影響を与えています。
日本が輸入する原油の多くは中東地域から運ばれており、その多くがホルムズ海峡を通過します。
ホルムズ海峡は世界でも有数の原油輸送ルートであり、この地域で軍事的な緊張が高まると、
- 原油価格の上昇
- 海上輸送コストの増加
- 世界的な供給不安
につながる可能性があります。
実際に近年はイラン情勢の緊迫化を受けて原油価格が大きく変動する場面もあり、日本国内のガソリン価格にも影響が及びました。
そのため、ニュースで
- イラン
- ホルムズ海峡
- 中東情勢
- OPECプラス
といった言葉が報じられた場合は、今後のガソリン価格が変動するサインとして注目する価値があります。
今後も高止まりする可能性が高い
今後のガソリン価格を正確に予測することはできませんが、しばらくは高値圏で推移する可能性が高いと考えられています。
その理由は次のとおりです。
- 世界的な原油需要は依然として高い
- OPECプラスによる生産調整
- 円安による輸入コスト増加
- 中東情勢など地政学リスク
- 政府補助金の見直し
これらの要因が重なることで、大幅な値下がりは期待しにくい状況です。
一方で、世界経済が減速した場合や原油価格が下落した場合には、一時的に価格が落ち着く可能性もあります。
政府補助金が価格を左右する
現在のガソリン価格を考えるうえで欠かせないのが、政府による燃料油価格支援制度です。
補助金が継続されている間は急激な値上がりが抑えられますが、制度の縮小や終了が行われれば、店頭価格が数円から十数円程度上昇する可能性があります。
そのため、原油価格だけではなく、政府の補助金政策にも注目することが重要です。
2030年以降はどうなる?
長期的には、
- 電気自動車(EV)
- ハイブリッド車
- 燃料電池車
の普及によってガソリン需要は徐々に減少すると予想されています。
一方で、需要が減るからといって必ずしも価格が安くなるとは限りません。
ガソリンスタンドや製油所の統廃合が進めば、供給量も減少するため、
「需要が減っても価格は高めで推移する」
という可能性も十分考えられます。
さらに、今後カーボンプライシングや環境関連税制が導入されれば、ガソリン価格に影響する可能性もあります。
今後は「安くなる」より「賢く節約する」ことが重要
ガソリン価格は世界情勢や政府の政策によって大きく変動するため、将来を正確に予測することはできません。
しかし現時点では、大幅な値下がりよりも高値圏で推移する可能性の方が高いと考えられています。
そのため、今後は価格の変動を待つだけではなく、
- セルフスタンドを利用する
- 会員カードやアプリ割引を活用する
- ガソリン価格比較サイトを利用する
- 燃費の良い運転を心掛ける
といった日頃の工夫が、ガソリン代を節約する最も現実的な方法といえるでしょう。
エネくらべポイント
ガソリン価格は「原油価格」だけで決まるものではありません。世界情勢や為替、政府の補助金、さらには中東情勢なども大きく影響します。今後もニュースをチェックしながら、価格比較アプリや会員割引を上手に活用することが、家計を守るポイントになります。
まとめ|ガソリンを安く入れるなら「スタンド選び」と「給油タイミング」が重要
ガソリン価格は、どこのガソリンスタンドで、いつ給油するかによって支払う金額が大きく変わります。
現在は政府の補助金によって価格上昇が抑えられているものの、原油価格や円安、中東情勢などの影響を受けやすく、今後も価格が変動する可能性は十分あります。
だからこそ、毎日の給油では「少しでも安く入れる工夫」が家計の節約につながります。
今回の記事のポイントを振り返ると、次のとおりです。
- ガソリン価格は地域によって10円以上の差が出ることがある
- 都市部や競争が激しいエリアは比較的価格が安い
- セルフスタンドや独立系スタンドは安い傾向がある
- 会員カードや公式アプリを利用するとさらにお得になる
- 原油価格だけでなく、円安やイラン情勢など世界情勢も価格に影響する
- 政府の補助金制度の変更によって価格が大きく変わる可能性がある
特に車を日常的に利用する方は、1リットルあたり5円安いスタンドを選ぶだけでも、年間では数千円から1万円以上の節約になるケースもあります。
さらに、価格比較アプリを活用したり、ポイント還元率の高いクレジットカードで支払ったりすることで、ガソリン代をさらに抑えることができます。
ガソリン価格は自分でコントロールすることはできませんが、「どこで給油するか」「どの割引を利用するか」は自分で選べます。
毎月のガソリン代を少しでも節約したい方は、ぜひ今回ご紹介した方法を取り入れて、お得なスタンドを見つけてみてください。
また、灯油や電気・ガス料金も見直すことで、家庭全体の光熱費を大きく節約できる可能性があります。
エネくらべでは、ガソリンだけでなく、灯油・電気・ガスなど暮らしに関わるエネルギー情報を分かりやすく発信しています。ぜひ他の記事も参考にしながら、ご家庭に合った節約方法を見つけてみてください。









