給湯器

【2023年4月】給湯器不足はいつまで続く?事前に発注した方がいいの?

新型コロナウイルスの影響で1年半以上給湯器不足が続いておりますが、一体いつまで続くのでしょうか?今回は2023年4月現在の最新の状況と今後の解消予定や事前に給湯器を発注しておく必要があるのかなどを解説していきます。

目次

給湯器不足の原因って何?

新型コロナウイルスの影響によって給湯器不足になり既に1年半以上経過しておりますが、今だに給湯器不足が続いております。なぜ1年半以上も経っているのに今だにまだ給湯器不足なのでしょうか?

給湯器不足原因①東南アジアでの部品製造遅延

給湯器メーカーのリンナイやノーリツは東南アジアで給湯器の部品を調達しております。その東南アジアのベトナムやラオスで2021年7月からロックダウンが始まり2021年の9月末ごろまで給湯器の部品を製造している工場が稼働停止になりました。その影響で国内で最終的に組み立てをしている給湯器は部品が不足してしまい給湯器が製造できなくなってしまいました。給湯器の遅延の影響は2021年の東南アジアのロックダウンの影響ですが、このロックダウンはすでに2021年中に解除されております。当時は見通しが立ちませんでしたが現在は改善されております。

給湯器不足原因②膨大な量の発注の影響

給湯器不足が1年以上とこれだけ遅延する大きな影響が給湯器の大量発注問題です。現在給湯器メーカーには膨大な量の給湯器の発注が溜まっております。給湯器を確保しようとして給湯器交換会社やガス会社、設備会社やリフォーム会社などが大量に発注を入れております。「とりあえず発注を入れておいた方がいい」という状況で給湯器メーカーは需要に追いついていない状況になっています。本当に給湯器が欲しい人に行き渡らなくなってしまっている状況になってしまっております。

現在の状況を整理するとこんな感じになります

【2021年7月~9月】新型コロナの影響で東南アジアのロックダウンの影響で部品中止

【2021年の秋頃】海外から部品の調達ができず日本で給湯器の生産ができず

【2021年~2022年秋】2021年の秋頃に大量の発注を給湯器メーカーにしているため、受注残が多すぎて作っても作っても受注残が減らない状況→メーカーも製造はしているが受注が多すぎて納期がかかっている状況

→ココが今の状況
2023年4月現在最新情報→納期は2ヶ月程度
ガス会社や給湯器専門業者などに在庫が増えてきている状況であり2022年の冬場に比べると大幅に改善されております。

各メーカーの状況について

給湯器メーカーは主にリンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスの4社になります。各メーカーとの給湯器は発注してから納品までは数ヶ月かかりますが現在の状況を見てみましょう。

リンナイの状況

リンナイのHPを確認してみると、給湯器だけではなくコンロ、暖房器、衣類乾燥機の遅延の状況が掲載されております。

リンナイ製品の納期遅延に関するお詫びとご案内

ノーリツの状況

ノーリツは給湯器・コンロ、暖房器の遅延の状況が掲載されております。

ノーリツ製品期遅延に関するお詫びとご案内

パロマの状況

パロマはHP場では遅延の公表はしておりませんが、状況的にはリンナイ、ノーリツと同じ状況になります。

2023年4月現在はパロマはほとんど通常の状態です。

パーパスの状況

パーパスも他社同様に給湯器全般遅延の掲載をしております。

弊社製品の納期遅延に関するお詫びとご案内

経済産業省の動き

給湯器をメーカーだけに任せずに経済産業省も動いております。

経済産業省からの働きかけの結果、一般社団法人日本ガス協会及び一般社団法人日本ガス石油機器工業会から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に対して、約1,400台の給湯器の譲渡に関する正式な要請文書が発出されました。今後、関係者における所要の手続が完了次第、速やかに、同協会及び同工業会を通じて、一時的な貸出しが可能になる見込みです。

オリンピック・パラリンピック選手村に設置されている家庭用給湯器の一時的な貸出しについて

さらに経済産業省では関係団体に以下のような要請を行っております。

【要請内容】

  • 利用者への影響を最小限とするべく、故障時の修理対応に万全を期すとともに、仮付けの給湯器の設置など適切な対応を行うこと。
  • 給湯器の供給遅延の早期解消に向けて、取引関係のある部素材供給事業者に加えて、これまで取引関係のない事業者からの調達も検討すること。
  • 海外向け給湯器の国内への振替を検討すること。
  • 今般の新型コロナウイルス感染症により、サプライチェーンの正常な稼働に支障をきたしたことを踏まえ、多面的なリスク対応を通じてのサプライチェーンの多元化・強靱化を進めること。
  • 経済産業省における給湯器の需給情報等の情報収集に協力すること。

給湯器の品物不足はいつまで続くのか?

それではこの給湯器不足はいつまで続くのでしょうか?2023年4月時点では各メーカーは生産はフル稼働で生産しております。2023年の夏頃にはほぼ回復してくるのではないかと予測します。

給湯器メーカーも部品の供給を東南アジアだけではなく複数の国に分散する動きを始めてはおりますが、そう簡単にすぐに分散できるわではありませんのでまだまだ時間がかかると考えておいた方がいいと思います。

もしも給湯器が壊れてしまった場合はどれくらい納期がかかるの?

“A子さん”
“A子さん”
給湯器が壊れてしまったら今はどれくらいの納期がかかるの?
“エネくらべ君”
“エネくらべ君”
給湯器の機種にもよりますが、大体3か月以上はかかると思っていいでしょう。 
“A子さん”
“A子さん”
3か月以上も!それは大変!3か月間お湯が使用できなくなってしまうってこと?お風呂も入れないわね。 
“エネくらべ君”
“エネくらべ君”
実はそんなことないんだ。給湯器不足でも本当に数ヶ月もお風呂に入れていない人は少ないんだ。経済産業省も給湯器の貸し出しの要請をしていたり、ガス会社や給湯器交換会社には臨時で中古の給湯器を置いてとりあえずお湯だけ使用できる状態にしてくれる会社もあるんだ。そのほかにも追い焚きはできないけどなんとかお湯だけは使用できるように機種の違うものを設置してくれる場合もあるんだ。ただその中古の給湯器もない場合はもう入荷を待つしかなくなってしまいます。 
“A子さん”
“A子さん”
そうなんだー!けど今はうちの給湯器問題なく動いているけどいざというときに困るわよね。もう10年も使用しているし・・ 
“エネくらべ君”
“エネくらべ君”
給湯器を先に発注しておいた方がいいのかについては次に説明していくね。

給湯器の早めの買い替え検討した方がいいのか?

給湯器の納期が3か月以上かかってしまっている状況では、事前に給湯器を発注しておいた方がいいのでしょうか?

答えは=給湯器の使用経過年数による

になります。一般的に給湯器の標準的な使用期間はメーカーは10年と設定しております。ただ給湯器の使用頻度や設置状況によっても変わってきますので「何年だから大丈夫」ということはありません。8年で壊れる人もいれば15年以上壊れない給湯器もあります。給湯器の部品保有期間はメーカーで10年となっているので10以上経過している給湯器は壊れても修理が効かない可能性があります。10年以上経過指いたら買い替えを検討してもいいと思います。

“エネくらべ君”
“エネくらべ君”
給湯器は10年以上経過していたら買い替えを検討してもいいと思います。 

給湯器はどこに発注すればいいの?

自分の家の給湯器が10年以上経過している場合はどこに発注したらいいのでしょうか?給湯器を発注する先は下記に分けられます。

給湯器の発注先①ガス会社

やはり給湯器はガス会社が一番でしょう。ガスを使用しているとガス会社も給湯器を値引きしてくれます。給湯器以外でもなんでも相談できるガス会社が一番信頼できて安心です。東京ガスの方は東京ガスグループ会社のスミレナに相談してみてもいと思います。スミレナはスマホで写真を送るだけで簡単に見積もりをしてくれます。東京ガスの給湯器は高いイメージがありますが、スミレナはネットで完結できる仕組みなのでガス機器も安いです。東京ガスグループの月額定額制リフォームはスミレナ


給湯器の発注先②給湯器交換専門会社

最近は給湯器不足のため給湯器交換専門会社のCMも見なくなりましたが、キンライサーや交換できるくんが有名です。給湯器交換専門会社は価格が安いため人気です。既にたくさんの事前注文が入っている状況ではあります。まだ壊れていなくて安い給湯器がいいという場合には給湯器交換専門会社がおすすめです。

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給湯器の発注先③ホームセンター・家電量販店

ホームセンターや家電量販店でも給湯器の販売をしております。ホームセンターや家電量販店の特徴は本体は安いが工事代はしっかりとした値段になっております。価格的にはネットの給湯器専門の会社の方が安くなります。

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給湯器の定価が値上がりになる?

原料価格高騰のためリンナイ・ノーリツなどお大手給湯器メーカーが2022年4月以降給湯器の定価が7%値上がりになっております。

リンナイ公式HP参照

給湯器だけではなくコンロや衣類乾燥機も対象となっております。

今後リンナイやノーリツだけではなく給湯器自体の価格が上昇する可能性があります。

悪質な給湯器販売会社に注意

給湯器が不足している状況の中で、うちには在庫がありますよ!すぐに設置できますよ!と言い、高額で給湯器を販売する会社がありますので注意しましょう。既にネットオークションでは高値で取引されております。給湯器が壊れても慌てず信頼できるガス会社や大手のスミレナなどの大手の給湯器交換業者にお願いしましょう。

まとめ

今回は給湯器の不足問題について解説してきました。新型コロナウイルスの影響で私たちの生活に欠かすことのできないお湯を沸かす給湯器にも支障が出てきております。コロナ次第の状況で変わってきますが、2022年の間は給湯器不足は続くと思われます。まだ給湯器が壊れていなくても10年以上使用していたら買い替えを検討してもいいと思います。