暑い季節が到来し、エアコンの使い方が気になる時期になりました。多くの人が疑問に思うのが、「エアコンをつけっぱなしにするのと、こまめにON/OFFするのとでは、どちらが電気代を節約できるのか?」という点です。実は、一見すると意外かもしれませんが、「つけっぱなし」の方がお得という意見もあります。このブログでは、エアコンの効率的な使い方と、その真相に迫りつつ、電気代を節約する方法を詳しく解説していきます。暑い夏を快適に、かつ経済的に過ごすためのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
一般家庭の電気代平均について
まず初めに一般家庭の平均的な電気代をみてみましょう。
一般のご家庭4人世帯の平均価格は毎月11,000円~12,000円くらいが平均金額になります。もちろん季節によっては夏場のエアコンの使用によって15,000円以上になることもありますが、あくまで年間の平均金額と設定しております。政府:家庭調査家計収支統計
エアコンの電気代について
まず初めにエアコンの電気代についてみてみましょう。
一般家庭でエアコンが占める割合は電気消費量の約4分の1を占めております。一番家庭で電力を使用する家電製品になります。このエアコンの使い方を工夫することによって電気代を節約することが可能になります。
1時間あたりのエアコンの電気代について
次にエアコンの1時間あたりの電気代についてみていきましょう。そのためには電気代の計算方法について理解を深め無ければなりません。電気代を計算するにはまず「消費電力」について解説します。「消費電力」とは電化製品の電力のことで単位をWになります。わかりやすく言えば、電化製品を動かすためのパワーになります。このパワーを必要とする電化製品ほど電気代が高くなります。消費電力は家電製品のカタログなどに記載されています。1時間当たりの電気代は、以下の式で求められます。
1時間あたりの電気代=消費電力(kW)×1kWhあたりの電気料金
消費電力からエアコンの電気代を計算する方法
STEP1:エアコンの消費電力を確認
STEP2:電気料金1kwhの料金を掛ける
STEP3:一日あたりの電気代を月のエアコン使用日数を掛ける
例えば富士通の6畳用エアコンAS-X22H の場合
冷房 | 畳数の目安 | 6~9畳(10~15m²) |
---|---|---|
能力 | 2.2kW(0.6~3.4kW) | |
消費電力 | 410W(130~880W) |
消費電力は、冷房時 最小130W~最大880W、暖房時 最小110W~最大1,500Wなので、以下のような計算で1時間あたりの電気代の目安を求めることができます。
消費電力最大の880W計算すると・・
1時間あたりの電気代=880W÷1,000kW×27円=約 23.8円(最大)
1時間あたりの電気代は約 23.8円になります。
エアコンを1日5時間、1か月に20日利用した場合だと、1か月に発生する電気代は下記の通り計算できます。
1か月あたりの電気代=23.8円/h(税込)×5h/日×20日/月
=2,380円/月(税込)
月に2,380円がエアコンの電気代の計算になります。もちろん世帯数や季節によっても変化しますが、確かに電気消費量の約4分の1を占めておりますね。それでは次にエアコンの賢い使い方について説明していきます。
エアコンのつけっぱなしと電源OFFの電気代の違い
それではエアコンのつけっぱなしと電源OFFどっちがいい?の結論になりますが、結論はエアコンつけっぱしの方がお得になります。理由はシンプルでエアコンは室温を下げるのに一番電気代がかかります。こまめに電源を切ってしまうとその分部屋の温度があがってしまいまたエアコンで設定温度まで下げるとその分電気代がかかってしまうからです。次にもう少し詳しくみていきましょう。
エアコンつけっぱなしのメリット
メリット①:不快感がない
やはりエアコンの最大の魅力は不快な温度を下げることが一番の魅力です。こまめに操作しているとその分暑くなったりする分不快な思いで過ごすことになります。
メリット②:よく眠れる
ここ数年は真夏は何日も25℃以上の熱帯夜が続きますね。良い睡眠には室温が関係していきます。適正な温度で設定し眠れば快適な睡眠ができます。
メリット③:電気代が節約できる
空調メーカーのダイキンが行った実験では日中であれば30分程度、夜中であれば20分程度の間隔で消してつけるのであれば、つけっぱなしの方が電気代を節約することができるという結果となっています。少しの外出ではつけっぱなしの方がお得にななります。
エアコンをつけっぱなしにするデメリット
デメリット①体調不良になる場合がある
エアコンを一晩中かけて眠ると朝起きてなんだかダルイことはありませんか?エアコンで体を冷やしすぎると必要以上に体温が下がってしまうため倦怠感が生じてしまいます。適正な温度を設定することが大事になってきます。
デメリット②弱運転では電気代が高くなる
電気代を節約しようとして弱運転で設定していると逆に電気代が高くなってしまう可能性もあります。最初から弱運転で運転してしまうとその分設定温度になるまでの時間が長くなってしまうため電気代が高くなってしまいます。自動運転が一番です。
エアコン電気代を抑える方法
エアコンのつけっぱなしが節約につながる場合もあることはお伝えしてきましたが、それ以外の電気代削減方法についてポイントを解説していきます。
ポイント①扇風機やサーキュレーターを併用する
扇風機やサーキュレーターを使用すると空気を循環させることができるため部屋の温度が一定に保つことができます。そのためエアコンが無駄に動くことなく消費電力が少なく済みます。
ポイント②古いエアコンを買い替える
古いエアコンを使っている場合、最新の省エネエアコンに買い換えることで電気代がお得になります。10年以上前のエアコンと最新エアコンの消費電力では15%~20%も消費電力が違います。初期費用が少し多くかかっても省エネのエアコンを購入する方が長期的にはお得になる可能性が高いです。
ポイント③フィルター掃除をする
エアコンのフィルターって掃除していますか?フィルターを掃除するだけでエアコンの電気代が4%も節約できると言われております。なかなか自分でエアコンの内部までは難しいものです。本格的に依頼したい場合は専門の業者にお願いするといいでしょう。
ポイント④室外機の工夫
意外と知られていないポイントがあります。それは室外機を食者日光から守ることです。室外機に太陽の光が直接当たっているとり、そのまわりはとても温度が高くなり室外機が熱を捨てられず多くの電気を使用することになってしまいます。また室内機のふき出し口が物で塞がっていると部屋の空気の熱を外に捨てる時に熱を逃すことができなくなってしまい、部屋が温まってしまうため電気代がかかってしまいます。
ポイント⑤エアコンの設定温度を1度変える
冷房の設定温度を1度上げるだけで約10%の効果があると言われております。環境省によれば、室温の目安は夏場は28度、冬場は20度と推奨されています。推奨されている温度は目安ですので快適に過ごせる温度を自分で把握することも大切です。
ポイント⑥エアコンは自動運転で運転する
エアコンは強弱設定を自分で行わずに自動運転が一番効率がいいですよ。弱の方がなんとなく電気代がかからなそうですが、室温が設定温度まで上がってくるのに時間がかかります。自動運転で一気に室温を変えましょう。
ポイント⑦窓の断熱をする
窓の断熱も重要です。室内の空気はガラス一枚だと外へ逃げてしまいます。断熱シートを窓に貼ることで夏の冷たい空気や冬の暖めた空気を外に逃げずらしくしましょう。ホームセンターやネットで簡単に買えます。
ポイント⑧湿度を調整する
湿度を調整するだけで不快感は変わってきます。湿度が高すぎると、エアコンの設定温度が低くても不快に感じてしまいます。快適に過ごせる湿度は55~65%と言われておりますので調整しましょう。
ポイント⑨部屋着を工夫する
エアコンで工夫し節約するよりも服装を工夫することが一番効果的です。夏場は通気性の良い服を着て、冬場はもう1枚服を羽織るだけでも体感温度を簡単に変えられます
ポイント⑩電力会社のプランを見直す
一番効果的な方法は電力会社を変更することです。2016年に家庭用の電気の自由化が始まり、3割以上の方が新電力に変更しております。まだ東京電力や関西電力などの大手電力会社から電気を変更していない方は新電力に変更するの一番効果があります。エネチェンジでまあなたにあった電力プランを無料で紹介してくれますよ。
まとめ
30分以内の外出ならエアコンをつけっぱなしの方が電気代はお得です。1時間あたりの電気代は数十円ですが、月単位、年単位で見ると大きな金額になります。エアコンは設定温度を意識して賢く使用しましょう。適切な温度で管理しないと冷えすぎたりして体に負担がかかる場合があります。エアコンの電気代を節約するポイントを10個紹介しました。節約が難しければ電力会社を変更することが一番の節約方法になります。たくさんの会社が新電力に参入しておりますので自分にあったプランを見つけてみましょう。