お風呂の給湯や料理に使うコンロなど毎日の生活に欠かすことのできないエネルギーのガスですが、このガス代を安くするできる方法があります。それは自らガス会社に交渉してみることです。あなたの毎月使用しているガス代が平均相場よりも高い場合はガス会社も値引きを検討してくれる可能性が高いです。今回は今よりも少しでもガス代を安くしたいあなたにガス代の交渉術を紹介していきます。
目次
都市ガスかプロパンガスか?
まず初めにガスにはプロパンガスと都市ガスに2種類あります。ボンベにガスを供給するのがプロパンガスで地中に埋まっている導管で供給しているのが都市ガスになります。今回、ガス代の料金を交渉するのはプロパンガスの利用者になります。都市ガスのガス料金は国から許可された料金体系で供給しておりますが、プロパンガスは販売事業者が自由に設定できる自由料金になっております。そのためガスの価格の交渉もプロパンガス会社であれば自由料金のため応じてくれる可能性があるからになります。
プロパンガスの平均価格
次にプロパンガスの平均価格を見てみましょう。石油情報センターによると2021年2月時点でのプロパンガス基本料金の全国平均は10m3使用で7,889円(税込)です。ボンベの配送のコストや輸入するタンカーの運賃の違いもあり、北海道と関東では差は2,612円もあります。この平均価格よりガス代が高いようならばガス会社に交渉してみる価値はあります。
プロパンガスの料金の仕組みを知ろう
ガス会社と交渉する前に基本的なガスの簡単にガス料金について理解しとく必要があります。まず初めにガス料金ついて理解を深めましょう。ガス料金は基本料金と従量単価とに分かれ2つの合計がガス代の請求金額になります。
【基本料金+従量料金=請求金額】
例:東京都の月平均使用量:10㎥
基本料金:1,600円
従量料金:478.7×10m3=4,787円
合計:6,387円 (税込7,026円)
基本料金とは?
基本料金とはガスを安全に供給するための必要経費のことになります。具体的には以下の項目になります。
- ボンベの配送料
- ガスメーターや調整器の供給設備
- 毎月の検針にかかる費用
- 警報機リース料
- 緊急事対応費用
- 定期保安点検料など
従量料金とは?
従量料金とは、使用量1㎥あたりに掛かる費用の事で、使用量に応じて金額が変わってきます。この単価に使用量をかけたものが従量料金になります。ガス代の内訳を見ると、基本料金が25%程度に対して、従量料金が75%程占めております。基本料金は値下げができないので従量料金を安くできればガス代を安くすることが可能になります。先程の東京の例で見てみると1m3の単価は約480円(税抜)です。東京に住む戸建ての方でこれ以上従量料金が高い場合はガス会社に一度相談してみることをおすすめします。集合住宅の場合は480円以上でも設備貸与などありますので、交渉は戸建ての場合に限ります。
プロパンガスの設備について
プロパンガスの知識として設備についても知っておきましょう。プロパンガスの設備には「供給設備」と「消費設備」があります。供給設備とは、ガスボンベからガスメーターまでの設備の事を言います。(ガスメーター、調整器、ガスボンベ、チェーン、高圧ホース、)です。供給設備の所有権はガス会社になっております。消費設備とは、ガスの出口からガスコンロまでの設備のことを言います。ガスコンロや給湯器や家の配管も消費設備になります。消費設備の所有権は戸建てなら消費者になり、マンションやアパートであれば大家さんの所有権になります。基本的には消費設備は消費者のモノですが、ガス会社が貸与として無償で配管を行う場合もあります。その場合は無償で配管を整備したため、他社に切替があるとその貸与分を請求される可能性があります。
プロパンガス料金の交渉の流れ
ここまでガス料金の中身やガス設備が理解できたところで、続いては具体的なガス交渉についての話になります。昔からの付き合っているガス会社に相談しにくい場合もあるかもしれませんが、「ガス会社を変更しないから少し下げてくれませんか?」という交渉をしてみましょう。
【戸建の場合①】
まずは電話にて「料金の値下げ対応をしてほしい」と相談してみましょう。そもそも自分の料金が石油情報センターの平均価格より上回っている場合限ります。平均値より安い場合は「平均よりお宅は安いです」と断られてしましまうケースが多いです。
【戸建ての場合②】
今のガス会社の料金に不満があり、他のガス会社に検討しているのであれば、ストレートに「ガス料金に不満があり、他のガス会社に切替を検討している」と伝えましょう。現在の料金にもよりますが、ガス会社によってはすぐ料金を下げてくる会社もあれば、特別扱いはできないのでお断りされるケースもあります。事前に無料ガス見積もりサイトで価格の情報を仕入れとくのも交渉の時優位になるでしょう。
【集合住宅の場合】
集合住宅の場合は少し複雑です。新しい集合住宅の場合に多いですが、ガス会社が設備を投資している場合があります。投資とは本来ならオーナーが支払いする給湯器やコンロ、消費設備をガス会社が負担している場合があります。その場合はガス会社を変更する場合に初期投資の費用の残存を大家さんガス会社が請求してきますので、まずは大家さんに相談するのがいいと思います。
ガス代を安くする方法
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おすすめガス料金比較サイト②ガス屋の窓口
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ガス屋の窓口はガス料金の相談からガスの申し込み〜解約まで全て代行してくれるので自分でガス会社に連絡する必要はありません。ガス屋の窓口を利用してガス会社を変更したお客様の実際の声もありますので一度チェックしてみてください。
電力・ガスの自由化について
2016年に電力の全面自由化になり、2017年からは都市ガスの自由化にもなっております。ちなみにプロパンは20年位以上前から自由化になっております。電気・ガスの自由化によって業界に垣根がなくなり新しい会社が数多く進出してきております。「ガスと電気のセット」割など新しいサービスでお得になるプランがたくさん出てきております。
まとめ
今回はプロパンガスのガスの交渉について紹介しました。まずは自分自身でガス料金の仕組みを理解しましょう。プロパンガスの価格は全国でも地域で違うため自分の住んでいる地域の平均価格を把握するのも大事です。よくプロパンガス会社が家に訪問してきて「ガス今より安くなりますよ」と契約を迫ってくる会社がありますが、そういう会社は最初だけ安くして後から確実に値上げをしてきますので注意が必要です。悪徳業者とトラブルにならないためにもある程度の知識は必要です。今回紹介した無料比較サイトは無料ですし、ガス会社の中でも有料な会社を紹介してくれますのでおすすめです。