ガス給湯器の電源つけっぱなしするか電源を切るかの議論は多くの家庭で議論になっているんじゃないでしょうか?エアコンのつけっぱなしや水の出しっぱなしは意識するのに給湯器の電源は意識しない方も多いです。今回は給湯器の電源つけっぱなしにすると電気代やガス代はどれくらいかかるのかという疑問に解説していきます。
目次
ガス給湯器の電気代について
ガス給湯器を使用するときにガス代がかかるのは当たり前ですが、ガスは炎を燃やすことだに必要で、その他は給湯器の水の量を認識する水量センサーやガスを燃焼させるために空気を送り込みファンモーター、温度を測る温度センサーなどは電気で動いているため電気代がかかっております。給湯器はガスと電気の両方が必要になります。ガスはお湯を出すときだけに必要なのでお湯を使用しないときはガス代はかかりませんが電力は待機中も含めて常に使用されております。ですので給湯器のリモコンがついている時も、ついていない時も待機電力はかかります。テレビやパソコンで待機電力がかかるのと一緒ですね。
ガス給湯器の電気代はどれくらいかかる?
ガス給湯器には待機電力がかかることがわかりました。それではこの待機電力はどれくらいかかるのでしょうか?
実はガス給湯器の待機電力は結構かかります。待機電力自体は家庭の年間消費電力の約5%を占めるといわれていますが、その中でも給湯器は全体の2割を占めているという調査があります。ガス給湯器を使用していない時でも結構な電気代がかかってきているのです。
普通タイプのガス給湯器の待機時消費電力は、一般財団法人省エネルギーセンターの平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業の調査結果ではオンモードの時には平均7.97W、オフモードでは平均6.03Wとなっています。
電気代1KWを27円で計算すると下記のような計算式になります。
電源ONの場合:7.97W÷1,000×24時間×365日×27円=約1,885円
電源OFFの場合:6.03W÷1,000×24時間×365日×27円=約1,426円
給湯器のつけっぱなしとこまめにOFFにするのはどちらがお得なのか?
ガス給湯器の電源をつけっぱなしにしても、こまめに消しても上の表の通り年間の電気代は459円程度しか変わりません。ワンコイン内で収まるのでほとんど変わらないと言ってもいいでしょう。ただ、キッチンでお皿を洗っていたり、洗面所で歯を磨くときに給湯器の電源が入っている場合、水洗のレバーがお湯の方に向いていると自動的に給湯器は着火します。自分ではお湯を使用しなくてもお湯の方にレバーが向いている場合は勝手にガスが燃焼しているためその分ガス代がかかるということになります。
給湯器の電源のつけっぱなしのメリット
それではここからは給湯器のつけっぱなしのメリットについて解説していきます。
メリット①手間がかからない
シンプルに「電源ON・OFFがないから楽」ということになります。毎日の生活の中で食器を洗ったら電源を切る、お風呂入ったら電源を切るなど常に給湯器の電源をON・OFFしていたら面倒ですよね。
メリット②凍結を防ぐ
常に給湯器が動いておりますので冬場ガス給湯器の凍結予防になります。
給湯器の電源のつけっぱなしのデメリット
続いては給湯器のつけっぱなしのデメリットになります。
デメリット①電気代が少し上がる
リモコンの待機電力がOFF状態と比べて少し上がります。
デメリット②リモコンの液晶寿命が縮む
リモコンの電源が常にONの状態となっていため、リモコンの液晶寿命はこまめにOFFする場合より短くなってしまいます。
デメリット③いつでもお湯が使えてしまう
キッチンでの皿洗いや洗面所での顔を洗う時など、水が冷たいとついついお湯に変えてしまう人も少なくないと思います。お湯を作るのには給湯器が動きますのでガスが消費され我慢できるのに無駄にガス代がかかってしまいます。
デメリット④古い給湯器は事故の可能性もある
給湯器は全然装置がついているため基本的には事故が発生する可能性は少ないですが、古い給湯器を利用している場合安全装置の劣化などにより火事につながる可能性もあります。古い給湯器をお使いの方はリモコンの電源を切った方が無難だと思います。
給湯器の寿命はどれくらい?
それでは給湯器の寿命はどれくらいのでしょうか?給湯器の寿命は給湯器を設置している場所や環境によっても違いますが、一般的にだいたい10~15年です。リンナイやノーリツなどが設定使用年数は設計標準使用期間は「10年」と設定されています。メーカーは10年経つと部品の製造が終わってしまうため修理で対応できなくなってしまいます。
給湯器の電源コードを抜かない
少しでも給湯器の電気代を安くしようと思い、長期の外出の時など給湯器の電源コードを抜いてしまう方もおりますが、給湯器の電源コードは基本的には抜かないでください。理由は冬の温度が低い日など給湯器の配管が凍結してしまい給湯器が故障してしまう可能性があるからです。リンナイ給湯器の凍結について
まとめ
今回は給湯器の電源はつけっぱなしと電源をこまめに切った方がいいのかについて解説してきました。結論はこまめに電源を切った方が電気代も少し削減できますし、メリットも多いです。年間の電気代だけ見れば数百円ですが、見えない部分も多いです。冬の寒い日以外にも給湯器の電源がついていればすぐに蛇口でお湯にしてしまい、余計にガスを使ってしまうこともあります。給湯器の電源は基本OFFにすることをおすすめします。