「プロパンガス代が高すぎる……」
毎月の請求書を見て、こんなふうに感じたことはありませんか?
夏はそれほど気にならなかったのに、冬になるとガス代が急に高くなったり、ほとんどガスを使っていないつもりなのに毎月かなりの金額を請求されたりすると、「これって普通なの?」と疑問に感じますよね。
特にプロパンガスは、都市ガスと比べて高いというイメージを持っている人も多いでしょう。
ただ、プロパンガスの料金は、単純に「使用量が多いから高い」とは限りません。
基本料金が高いのか。
1㎥あたりの料金が高いのか。
そもそもガスを使いすぎているのか。
原因によって、取るべき対策も変わってきます。
実際、石油情報センターが公表している2026年6月のLPガス価格を見ると、全国平均は5㎥で5,908円、10㎥で9,662円です。いずれも基本料金を含む税込みの価格です。
ただし、これはあくまで全国平均。
地域によって料金には差があり、同じ5㎥を使っていても、住んでいる場所や契約しているガス会社によって請求額が変わることがあります。
だからこそ、「月8,000円だから高い」「月5,000円だから安い」と請求金額だけで判断するのはおすすめできません。
この記事では、プロパンガスの平均価格を紹介しながら、
- プロパンガスが高くなる理由
- 自分のガス代が高いか判断する方法
- 基本料金と従量料金の見方
- ガス代を節約する具体的な方法
- 賃貸住宅でも料金を見直せるのか
について、できるだけ分かりやすく解説します。
「プロパンガスだから高い」とあきらめる前に、まずは自分の料金が高くなっている原因を確認してみましょう。
プロパンガスの平均価格はいくら?
「プロパンガスって、実際いくらくらいが普通なの?」
自分のガス代が高いのか安いのかを判断するには、まず全国の平均価格を知っておくことが大切です。
プロパンガスは、都市ガスのように全国で同じ料金が設定されているわけではありません。地域やガス会社によって料金が異なるため、同じ使用量でも請求額に差が出ることがあります。
そこで参考になるのが、石油情報センターが公表しているLPガスの価格です。
2026年6月30日時点の全国平均を見ると、基本料金を含む料金は以下のようになっています。
| 1か月の使用量 | 全国平均 |
|---|---|
| 5㎥ | 5,908円 |
| 10㎥ | 9,662円 |
| 20㎥ | 16,800円 |
| 50㎥ | 36,616円 |
例えば、毎月5㎥程度しかプロパンガスを使っていないのに、請求額が8,000円や9,000円になっているのであれば、「なぜこんなに高いの?」と感じるのも無理はありません。
一方で、10㎥使用して1万円前後であれば、全国平均と大きく離れているとは限りません。
ただし、この数字だけを見て「5㎥なら5,908円が適正価格」と考えるのは注意が必要です。
プロパンガスは地域によって料金差があるからです。
例えば2026年6月30日の5㎥使用時の平均価格は、北海道が7,027円、東北が6,345円、関東が5,509円、中部が5,828円、近畿が5,808円、中国が6,238円、四国が5,729円、九州・沖縄が5,926円となっています。
このように、同じ5㎥でも地域によって1,000円以上の差があります。
そのため、自分のプロパンガス料金が高いかどうかを確認するときは、全国平均だけではなく、自分が住んでいる地域の平均価格と比較することがポイントです。
また、もう一つ確認したいのが、**「基本料金」と「従量料金」**です。
プロパンガスの料金は「基本料金+従量料金」が基本
プロパンガスの請求書を見ると、いくつかの料金項目が並んでいるため、「結局どこを見ればいいの?」と思うかもしれません。
まず覚えておきたいのが、プロパンガス料金は基本的に**「基本料金」と「従量料金」**に分けて考えるということです。
現在は、LPガス料金の透明性を高めるため、料金を基本料金・従量料金・設備料金の3つに分けて通知する「三部料金制」が導入されています。2025年4月2日から、この3項目に分けて通知することがLPガス事業者に義務付けられています。
では、それぞれどのような料金なのでしょうか。
基本料金とは?
基本料金は、ガスをどれだけ使ったかに関係なく、毎月発生する料金です。
例えば、基本料金が2,000円なら、その月にガスを1㎥しか使わなかったとしても、基本的には2,000円の基本料金がかかります。
ガスメーターなどの供給設備の維持・管理などにかかる費用が含まれているため、「今月はあまりガスを使わなかったから基本料金も安くなる」という仕組みではありません。
そのため、ガス代を比較するときには、請求総額だけではなく基本料金がいくらに設定されているのかも確認しておきましょう。
従量料金とは?
従量料金は、実際に使用したプロパンガスの量に応じて発生する料金です。
例えば、
- 基本料金:2,000円
- 従量単価:700円/㎥
- 使用量:5㎥
だったとします。
この場合、
2,000円+700円×5㎥=5,500円
となります。
つまり、ガスをたくさん使えば使うほど、従量料金が増えていきます。
ただし、実際のプロパンガス料金は、使用量が増えると1㎥あたりの単価が段階的に変わる「スライド制」などを採用している場合もあります。
そのため、「請求額÷使用量=正確な従量単価」になるとは限りません。
検針票や請求書に料金の内訳が記載されている場合は、そちらを確認するのが確実です。
設備料金とは?
現在のLPガス料金では、基本料金と従量料金に加えて「設備料金」という項目があります。
これは、LPガスの供給設備などに関係する費用を示すものです。
特に2025年4月からは、料金の透明性を高めるため、LPガス料金を基本料金・従量料金・設備料金に分けて表示するルールが施行されました。
さらに、LPガスの消費と関係のないエアコンやインターホン、Wi-Fi機器などの費用をLPガス料金として請求することは禁止されています。賃貸住宅では、ガス器具などの消費設備費用についても新しいルールが設けられています。
そのため、以前よりも「何にいくら支払っているのか」を確認しやすくなっています。
ここまで分かれば、次に確認したいのは**「自分のプロパンガス料金は高いのか?」**ということです。
全国平均と比べて高いのか、それとも使用量が多いだけなのか。
プロパンガスは5㎥・10㎥でいくら?自分の料金は高い?
ここまでプロパンガスの料金の仕組みを説明しましたが、やはり気になるのは「結局、自分が払っているガス代は高いのか?」というところですよね。
そこで、まずは使用量ごとの全国平均と、自分の請求額を比べてみましょう。
石油情報センターが公表している2026年6月の全国平均では、基本料金を含むLPガス料金は次のようになっています。(oil-info.ieej.or.jp)
| 1か月の使用量 | 全国平均料金 |
|---|---|
| 5㎥ | 5,925円 |
| 10㎥ | 9,697円 |
| 20㎥ | 16,892円 |
| 50㎥ | 36,962円 |
例えば、1か月に5㎥しか使っていないのに8,000円の請求が来ていたら、
「平均よりかなり高いのでは?」
と思うかもしれません。
一方で、10㎥使用して1万円前後であれば、全国平均から大きく離れているとは言えません。
ただし、ここで注意したいのが、全国平均はあくまで参考値だということです。
プロパンガスは地域によって料金が違います。
例えば埼玉県では、2026年6月の5㎥使用時の平均価格が5,467円、10㎥では8,928円となっています。東京都では5㎥が5,402円、10㎥が8,861円です。(oil-info.ieej.or.jp)
このように、同じ使用量でも地域によって料金に差があります。
そのため、自分のガス代をチェックするときは、
「全国平均と比べる」
だけではなく、
「自分が住んでいる地域の平均と比べる」
ことも大切です。
月5,000円ならプロパンガス代は安い?
では、実際の請求額ごとに見てみましょう。
まず、月5,000円程度のプロパンガス代です。
一人暮らしやガスの使用量が少ない家庭で、月5,000円程度の請求であれば、極端に高いとは考えにくいでしょう。
特に5㎥程度使用しているのであれば、2026年6月の全国平均5,925円と比べても低い水準です。(oil-info.ieej.or.jp)
ただし、使用量が2~3㎥しかないのに5,000円を超えている場合は、少し見方が変わります。
この場合は、
- 基本料金がいくらなのか
- 従量単価はいくらなのか
- 設備料金が含まれていないか
などを確認してみましょう。
「5,000円だから安い」と金額だけで判断するのではなく、使用量とセットで見ることがポイントです。
月7,000円なら高い?
次に月7,000円です。
一人暮らしの人からすると、「7,000円もガス代がかかるの?」と感じるかもしれません。
しかし、例えば5㎥以上使っている場合、7,000円という請求額だけで「高すぎる」と判断することはできません。
特に冬場は、
- シャワーを長く使う
- 湯船に入る
- お湯の温度を高くする
- 追い焚きを使う
などによって使用量が増えます。
一方、使用量が3㎥程度なのに7,000円以上かかっているのであれば、料金単価について一度確認してみてもよいでしょう。
月1万円ならプロパンガスは高い?
一人暮らしで月1万円となると、かなり高く感じると思います。
ただし、ここも使用量を確認しないと判断できません。
例えば10㎥使用しているのであれば、2026年6月の全国平均9,697円と近い水準です。
一方、
「使用量は5㎥なのに1万円」
という場合は、全国平均と比べてかなり差があります。
もちろん地域差や契約内容がありますので、一概に「高すぎる」と断定することはできません。
しかし、少なくとも、
「ガスを使いすぎているのか?」
それとも、
「料金単価が高いのか?」
を確認する価値はあります。
プロパンガスが高いか判断するなら「請求額÷使用量」だけではダメ
ここは意外と重要なポイントです。
例えば、請求額が8,000円で使用量が5㎥だった場合、
8,000円÷5㎥=1,600円
となります。
「1㎥あたり1,600円もする!」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、この計算には基本料金も含まれています。
そのため、単純に請求額を使用量で割った数字を「従量単価」と考えることはできません。
まず基本料金を引き、そのうえで従量料金を確認する必要があります。
例えば、
基本料金:2,000円
請求額:8,000円
使用量:5㎥
なら、
8,000円-2,000円=6,000円
となります。
単純計算では、
6,000円÷5㎥=1,200円/㎥
です。
「プロパンガスが高い」と思ったら、まず検針票を見よう
ガス代が高いと感じたとき、いきなりガス会社を変更したり、極端な節約を始めたりする必要はありません。
まずは、手元の検針票や請求書を確認してみましょう。
チェックするのは、
① 使用量
② 基本料金
③ 従量料金
④ 設備料金
⑤ 前月との使用量の違い
です。
ここまで確認すると、「ガスを使いすぎた結果として高くなった」のか、「使用量は普通なのに料金が高い」のかが見えてきます。
そして原因が分かれば、対策も変わってきます。
使用量が多いなら、お風呂やシャワーの使い方を見直す。
単価が高いなら、契約しているプロパンガスの料金を確認する。
このように原因を分けて考えることが、無理なくガス代を下げるための第一歩です。
プロパンガス代が高いときに見直したいポイント
「プロパンガス代が高い」と感じたら、いきなり生活を切り詰めるのではなく、まずはどこにお金がかかっているのかを確認しましょう。
ガス代が高くなる原因は、大きく分けると「使用量」と「料金単価」の2つです。
例えば、冬になってガス使用量が5㎥から10㎥に増えているなら、生活の中で使うお湯の量が増えた可能性があります。
一方、使用量は5㎥のままなのに請求額だけ大きく変わっているなら、料金単価や料金体系を確認する必要があります。
まずはこの違いを把握することが大切です。
プロパンガス代を節約する方法① シャワーを出しっぱなしにしない
プロパンガスを使っている家庭で、比較的取り組みやすい節約方法がシャワーの使い方を見直すことです。
シャワーは毎日使うものなので、少しの無駄でも積み重なれば大きくなります。
例えば、
- シャンプー中もシャワーを出している
- 体を洗っている間もお湯を流している
- 浴室でスマートフォンを見ながら長時間浴びている
といった使い方をしていないでしょうか。
お湯を使っていない時間は、できるだけシャワーを止めるようにしましょう。
「毎日数分短くする」というだけでも、長期的に見れば使用量を抑えることにつながります。
特に一人暮らしの場合は、家族全員がシャワーを使う家庭よりも、自分自身の使い方がそのままガス使用量に反映されます。
まずは一日のシャワー時間を一度測ってみるのもおすすめです。
プロパンガス代を節約する方法② お風呂の追い焚きを減らす
追い焚き機能は非常に便利です。
仕事から帰ってきた時間が遅くても、冷めたお湯を温め直せるため、お風呂の時間が家族でバラバラという家庭では特に重宝します。
ただし、冷めたお湯を再び温めるためにはガスを使います。
そのため、追い焚きの回数が多い家庭では、使い方を見直すことで節約できる可能性があります。
例えば、家族で暮らしているなら入浴時間をなるべくまとめる。
一人暮らしなら、帰宅後にできるだけ早く入浴する。
こうした工夫だけでも、追い焚きの回数を減らせます。
また、浴槽にフタをするだけでも、お湯が冷めるスピードを抑えることができます。
プロパンガス代を節約する方法③ お湯の温度を上げすぎない
冬になると、熱いお湯を使いたくなりますよね。
しかし、給湯温度を必要以上に高くすると、その分だけお湯を作るために必要なエネルギーも増えます。
例えば、普段から非常に高い温度に設定しているのであれば、無理のない範囲で少し下げてみましょう。
ただし、寒い時期に無理をして低い温度にする必要はありません。
節約のために寒さを我慢してしまうと、長続きしません。
「必要以上に高くしない」
くらいの感覚で十分です。
プロパンガス代を節約する方法④ 湯船にためるお湯を見直す
湯船にお湯をたくさん入れている家庭は、浴槽の水位も一度確認してみましょう。
毎回浴槽いっぱいにお湯を入れていても、実際にはそこまで必要ないというケースがあります。
特に一人暮らしなら、自分が快適に入れる水位まで少し下げるだけでも、使うお湯の量を減らせます。
また、湯船につかる日とシャワーだけの日を使い分ける方法もあります。
毎日必ず湯船に入る必要がない人なら、疲れていない日はシャワーだけにするなど、生活スタイルに合わせて調整してみましょう。
プロパンガス代を節約する方法⑤ 食器洗いのお湯を見直す
意外と見落としやすいのが、キッチンで使うお湯です。
冬場は特に冷たい水で食器を洗うのがつらく、給湯器のお湯を使うことが増えます。
しかし、
「少しだけだから」
と思っていても、毎日使えば積み重なります。
食器を洗うときは、必要以上に高い温度にしないこと。
また、食器をまとめて洗うことで、お湯を使う時間を短くする方法もあります。
油汚れがひどい食器は、キッチンペーパーなどであらかじめ汚れを拭き取っておくと、洗いやすくなります。
プロパンガス代を節約する方法⑥ 節水シャワーヘッドを使う
シャワーそのものを見直す方法もあります。
節水タイプのシャワーヘッドは、少ない水量でも使いやすいように設計された商品があります。
水の使用量が減れば、その水をお湯にするためのエネルギーも減るため、結果としてガス使用量の削減につながる可能性があります。
ただし、商品によって使用感や水圧は異なります。
「節水」と書いてあるから必ず大きくガス代が下がるわけではないので、購入するときは自宅のシャワー設備との相性も確認しましょう。
プロパンガス代を節約する方法⑦ ガス会社の料金を確認する
ここは、ガス代を見直すうえで非常に重要なポイントです。
生活の中でガスを使う量を減らしても、料金単価そのものが高ければ、請求額を大きく下げるのは難しい場合があります。
例えば、毎月5㎥しか使っていないのにガス代がかなり高いのであれば、
「もっとガスを使わないようにしなければ」
と考える前に、基本料金や従量料金を確認してみましょう。
プロパンガスは自由料金制のため、料金設定はガス会社によって異なります。
そのため、同じ地域、同じ使用量でも、契約している会社によって料金に差が出ることがあります。
賃貸住宅はプロパンガス会社を自由に変更できる?
「ガス会社を変えれば安くなるなら、すぐ変更したい」
と思うかもしれません。
しかし、賃貸住宅に住んでいる場合は注意が必要です。
アパートやマンションでは、建物単位でプロパンガス会社が決まっているケースがあります。
そのため、入居者が自分の判断だけでガス会社を変更することは難しい場合があります。
「今より安い会社を見つけたから変更しよう」と考える前に、まずは管理会社や大家さんに確認しましょう。
一方で、戸建て住宅など、自分でプロパンガス会社を選べる環境であれば、複数の会社の料金を比較してみる価値があります。
プロパンガス会社を変更するときに注意したいこと
ガス会社を変更する場合、単純に「今より安い会社を選べばいい」というわけではありません。
最初は安く見えても、
- 基本料金はいくらなのか
- 従量単価はいくらなのか
- 料金体系はどうなっているのか
- 今後料金が変わる可能性はあるのか
- 設備に関する費用はどうなっているのか
などを確認する必要があります。
特に重要なのが、最初に提示された料金だけで判断しないことです。
プロパンガスは長く使うものなので、1か月だけではなく、年間でどれくらい支払うことになるのかを考えて比較しましょう。
プロパンガスの「安さ」だけで選ばない
プロパンガス会社を比較するとき、「一番安い会社」を探したくなるかもしれません。
もちろん料金は重要です。
しかし、料金だけでなく、
料金体系が分かりやすいか
問い合わせにきちんと対応してくれるか
保安面の対応はどうか
といった部分も確認しておきたいところです。
プロパンガスは毎日の生活に欠かせないインフラです。
数百円、数千円の違いだけで決めるのではなく、長く安心して利用できる会社かどうかも含めて判断しましょう。
プロパンガス代が高いときは「使用量」と「料金単価」を分けて考える
ここまでの内容を整理すると、プロパンガス代が高いと感じたときに確認したいのは、大きく2つです。
「ガスを使いすぎていないか?」
そして、
「ガス料金そのものが高くないか?」
この2つを分けて考えることが重要です。
例えば、毎月10㎥使っているなら、シャワーやお風呂などの使用量を見直すことで改善できる可能性があります。
一方、毎月3~5㎥程度しか使っていないのに請求額が高いなら、料金単価や基本料金を確認してみるべきでしょう。
節約しても下がらないガス代なら、料金そのものを疑ってみる。
これがプロパンガス代を見直すうえで大切な考え方です。
プロパンガスが高いときは「平均価格」と比較してみよう
ここまで紹介したように、プロパンガス代が高いと感じたときは、まず自分の請求書を確認することが大切です。
ただ、請求書を見ても、
「5㎥で6,000円だけど、これは高いの?」
「10㎥で1万円は普通?」
と判断できない人も多いでしょう。
そんなときは、公表されている地域の平均価格と比較する方法があります。
例えば石油情報センターでは、LPガスの地域別の一般小売価格を公表しています。
ただし、平均価格はあくまで目安です。
同じ地域でも、ガス会社によって料金設定が異なるため、平均より少し高いからといって、すぐに「悪い料金設定」と判断することはできません。
反対に、平均価格を大きく上回っている場合には、なぜ高いのかを確認するきっかけになります。
プロパンガスの料金比較で確認したいポイント
ガス会社の料金を比較するときは、単純に「月額○円」という数字だけを見るのではなく、次の項目を確認しましょう。
基本料金
毎月固定で発生する料金です。
ガスをほとんど使わなくても発生するため、料金比較では重要な項目です。
従量料金
使用したガスの量に応じて発生する料金です。
1㎥あたりの単価だけでなく、使用量が増えたときに単価がどう変化するのかも確認しましょう。
設備料金
設備に関する費用が設定されている場合があります。
現在は料金の透明性を高めるため、基本料金・従量料金・設備料金を分けて示すことが求められています。
その他の費用
契約内容によっては、さまざまな費用が発生する場合があります。
「ガス料金が安くなる」と説明された場合でも、最終的に毎月いくら支払うことになるのかを確認することが重要です。
プロパンガス代は年間で考えると差が分かりやすい
ガス代を比較するときは、1か月の金額だけではなく1年間の支払額で考えてみるのもおすすめです。
例えば、現在のガス代が毎月8,000円だったとします。
単純計算すると、
8,000円×12か月=96,000円
です。
もし料金を見直して毎月1,000円安くなれば、
1,000円×12か月=12,000円
の節約になります。
毎月見ると「1,000円くらい」と感じるかもしれません。
しかし、1年、3年と長く使うことを考えると、決して小さな金額ではありません。
だからこそ、プロパンガスの料金は「今月いくら安くなるか」だけではなく、年間でどれくらい変わるのかという視点で比較することが大切です。
プロパンガス代を節約するときにやってはいけないこと
ガス代を節約したいからといって、無理な節約をするのはおすすめできません。
例えば、
「冬でも水しか使わない」
「お風呂に入らない」
「極端に低い温度でお湯を使う」
といった方法は、生活の快適さを大きく損なってしまいます。
節約は、長く続けられなければ意味がありません。
まずは、
シャワーを出しっぱなしにしない
追い焚きを減らす
お湯を必要以上に使わない
といった、無理なく続けられる方法から始めてみましょう。
そして、それでもガス代が高いのであれば、料金そのものを確認する。
この順番がおすすめです。
「プロパンガスだから高い」とは限らない
プロパンガスは都市ガスと比べて料金が高いというイメージがあります。
確かに、一般的にプロパンガスのほうが料金が高くなるケースはあります。
しかし、プロパンガスにもメリットがあります。
例えば、都市ガスの導管が整備されていない地域でも利用できます。
また、災害などで導管が被害を受けた場合、個別の設備を点検・復旧できるプロパンガスは、状況によって早期に供給を再開しやすいという特徴もあります。
そのため、
「プロパンガス=悪い」
と決めつける必要はありません。
大切なのは、自分が利用しているプロパンガスの料金が納得できる水準なのかを確認することです。
プロパンガスが高いと感じたら、まずこの順番で確認
最後に、ガス代が高いと感じたときのチェック方法をまとめておきます。
STEP1 使用量を確認する
まずは検針票を見て、今月何㎥使ったのか確認します。
前月や前年同月と比較すると、使用量が増えているかどうかも分かります。
STEP2 基本料金を確認する
毎月いくらの基本料金がかかっているのか確認します。
STEP3 従量料金を確認する
1㎥あたりの料金や、使用量に応じた料金体系を確認します。
STEP4 地域の平均価格と比較する
石油情報センターなどの公表データを参考に、自分の地域の平均価格と比べてみます。
STEP5 生活習慣を見直す
使用量が多いのであれば、シャワーやお風呂など、お湯の使い方を見直します。
STEP6 料金そのものを見直す
使用量はそれほど多くないのに料金が高い場合は、契約しているガス会社の料金設定を確認します。
この順番で確認していけば、「なぜガス代が高いのか」が見つけやすくなります。
まとめ|プロパンガスが高いと感じたら料金と使い方を見直そう
プロパンガス代は、毎月必ず発生する固定費の一つです。
だからこそ、「高いけど仕方ない」とそのままにしておくのではなく、一度料金を確認してみることをおすすめします。
2026年6月の全国平均では、LPガスの料金は5㎥で5,908円、10㎥で9,662円となっています。
ただし、これは全国平均なので、実際の料金は地域やガス会社によって異なります。
そのため、自分のガス代が高いかどうかを判断するときには、
「請求額はいくらか」
だけでなく、
「何㎥使ったのか」
「基本料金はいくらか」
「従量料金はいくらか」
を確認することが大切です。
もし使用量が多いなら、お風呂やシャワーの使い方を見直すことで節約できる可能性があります。
一方で、使用量が少ないにもかかわらず請求額が高いのであれば、料金単価そのものを確認してみましょう。
プロパンガス代は、少しの見直しでも毎月の家計に影響します。
まずは今日の検針票を一度確認してみる。
それだけでも、毎月なんとなく支払っていたガス代を見直すきっかけになります。









